勉強ができない子、実はすごいことができるんです

教育系の仕事をしている者です。

 

この間たまたま小学校1年生の教科書を開いたら、とても懐かしい気持ちになりました。

これを見ているみなさんも一度は目にしていることでしょう。

 

小学校1年生の教科書は絵が多くて、大人から見たら簡単なものに見えます。

 

しかしよく考えると、その簡単そうに見える絵ばかりの内容の中には、簡単には理解できない概念が詰まっていることに気が付きました。

 

大人からすると1や2なんていう数はわかりやすいものです。

それは1が🌝であったり、😺であったり、🍎であったりすることを知っているからです。

 

小学校で算数を習う前の子どもにも、🌝だったり😺だったり、🍎だったりが視界に入ってはいます。

 

しかし、

🌝→●→1

😺→●→1

🍎→●→1

というところまで行き着くには簡単なことではありません。

 

実際に学校がないある狩猟採集民は、日本でいう「いち、に、さん」という言葉がありません。

彼らは数の多さを「多い、少ない」という意味の言葉で伝え合うのです。

これは狩猟採集民の人の能力が低いというお話ではなく、人類は本来、数の概念を理解するのは自然な状態ではないということです。

(だから数の概念を子どもの頭に入れることができる「子どもの学習」や「教育」は魔法のようなものだと私は思います。)

 

だから17+4の計算ができるのって、とってもすごいことなんです。

 

私が普段関わっている、定期試験で数学の点数が10点代の子どもも、17+4は迷いなく、当たり前のように即答できます。

 

すごいことが、当たり前のようにできる。

このことに気が付かない教育者が多い気がします。

 

ちょっとくらい勉強ができなくても、頭を叩いたり、「馬鹿」と言わなくてもいいのです。

 

 

 

 

このブログではしばらく算数とか数学の勉強に関するお話をしていきます。

 

勉強は本来、わかると楽しいものです。

 

勉強に暴力は必要ありません。

 

 

 

 

私がこのブログを通して伝えたいことは次の2つです。

 

 

①「暴力や暴言による他人のコントロール」は意味がないということ

 

②勉強はわかると本当に楽しいということ

 

 

 

 

 

子どもがいる方、教育に関わるお仕事の方はもちろん、人間社会に生きるすべての人に役立つ情報や考え方を発信していきます